エンゼルス大谷翔平投手(23)が、メジャー史に新たな1ページをしるした。打者出場した開幕戦に続き、敵地アスレチックス戦に先発登板。6回3安打3失点で初登板初勝利を飾った。開幕戦に打者でスタメン出場した選手が、10日以内に先発マウンドに上がるのは、1919年のベーブ・ルース以来(当時レッドソックス)。大志を抱いて野球の母国に乗り込んだ「二刀流」が、本格的に挑戦を開始した。

 ◆1919年のベーブ・ルース 4月23日の開幕戦、レッドソックスのルース(当時24歳)はヤンキース戦に「4番左翼」で先発出場。1本塁打を含む4打数2安打3打点と活躍し、10-0の勝利に貢献した。投手としてシーズン初先発したのは開幕8試合目の5月3日、同カードで「4番投手」で出場し、9回7安打2失点、2三振2四球で勝利投手になった。

 開幕から初登板前日までは、野手として7試合中6試合でフル出場し、計23打数6安打6打点し、登板試合でも3打数1安打1打点。この年は野手として117試合に出場し本塁打王と打点王の2冠。投手では17試合登板で9勝5敗、防御率2・97。翌年、ヤ軍に移籍し完全に野手転向。