大谷の死球は感覚のズレ 歓声と拍手に秋山も虜に

  • エンゼルス対レッズ 1回裏エンゼルス1死一、二塁、死球を受けるエンゼルス大谷(撮影・菅敏)
  • オープン戦に今季初出場し、試合前にレッズ秋山(左)に握手であいさつするエンゼルス大谷(撮影・菅敏)

<オープン戦:エンゼルス7-3レッズ>◇25日(日本時間26日)◇アリゾナ州テンピ

【テンピ(米アリゾナ州)25日(日本時間26日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(25)が、昨年9月に受けた左膝の手術後初の実戦となるレッズとのオープン戦に出場した。2打数無安打1死球に終わったが、新フォームを試すなど、順調な調整ぶりをうかがわせた。

試合前にはレッズ秋山翔吾外野手(31)と談笑。メジャーに新加入した日本人選手を刺激に、3年目の開幕へ調子を上げていく。

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大谷には、メジャー3年目らしい雰囲気があった。昨年9月中旬に行った左膝手術後の初実戦で、いきなり「4番DH」で出場。初打席で右肘のエルボーガードをかすめる死球を食らった。ヒヤリとしたが、慌てない。「肘は問題ない。ちょっと反応が遅かったので、距離がいまいち取れてないかなと。全然避けられる球」。感覚のずれを冷静に捉えた。

1、3打席目は右足を上げる新打法で、2打席目は従来のノーステップ打法を試した。左翼から動きを見ていた秋山は「そういうことを1打席の中でやっていける。この2年間で積んできたものであったり、立ち位置がそうさせていると思う」と感じた。打席にゆっくりと入る大谷に球場は歓声と拍手で沸く。「あれだけの歓声をもらえるような選手になりたい」と秋山に思わせるほどの、堂々としたたたずまいだった。

とはいえ、大谷自身も発展途上だ。死球後の2打席は空振り三振と遊ゴロ。改良中の打撃は現時点で「ちょっと(スイングの)軌道がずれていると感じているので。練習の打球も品のあるような打球ではない」と、まだしっくりはきていない。「思っているより飛んでいるっていう打球が多くなってくると自然と距離感も良くなってくる」と、今後の課題を口にした。

試合出場後には球団のツイッターで秋山と笑顔で記念撮影する姿が伝えられた。「Shohei×Shogo」。「Showtime」のコラボレーションを終え「まだまだ調整の段階だと思うので、シーズン中を楽しみに、僕も頑張りたい」と共闘を誓った。

○…この日のエ軍はチームカラーの赤ではなく、黒色の帽子で守備についた。本拠地アナハイムに近いオレンジ・コースト・カレッジ(OCC)で長年コーチを務めたジョン・アルトベッリ氏追悼のためで、大谷を含めたチーム全員がOCCの帽子を着用した。同氏は1月26日に墜落事故で亡くなった元NBA選手のコービー・ブライアント氏と同じヘリコプターに搭乗。夫人、娘とともに事故で亡くなった。