エンゼルス大谷翔平投手(27)が暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXと長期的なパートナーシップを結んだ。「グローバル・アンバサダー」として、FTXブランドやデジタル資産への認識を世界規模で高めていく。経済の専門家はどう見ているか。経済アナリストの森永卓郎さん(64)に見識を聞いた。

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少しリスキーな面もあるかもしれませんね。暗号資産は今、すごくバブルな状態にあります。その流れもあって、海外ではポジティブなイメージもあります。しかし、もしも暴落した時。大損してしまった人の恨み、怒りが大谷選手に向かわないとは言い切れません。大谷選手はあくまで広告塔の役割で、投資した人の損得とはまったく関係ないのですけど…。

たしかに今は暗号資産だけでなく、あらゆる金融商品が高値になっています。ただ、米国では金融政策も変わります。コロナ禍の危機対応として導入した「量的緩和」の縮小も決まりました。原油価格も頭打ちになり、天然ガスや石炭の値段も下がっています。いつ暴落するかは誰にも分からないですが、危険なシグナルが出てきているのも事実です。