エンゼルス大谷翔平投手(28)のバースデー弾はならなかった。

28歳の誕生日の5日(日本時間6日)、マーリンズ戦に「3番DH」で出場。100マイル(約161キロ)前後で動く直球やツーシームが武器の剛腕アルカンタラと初めて対戦し、3打数無安打で屈した。チームを指揮したハセルマン捕手コーチは「98~99マイル(約158キロ~159キロ)で動くと(攻略するには)ちょっと難しい。2ボールから、チェンジアップでもストライクが取れる」と、制球力にも脱帽だった。

大谷はマイアミのローンデポ・パークにメジャー5年目で初見参。試合前から、誕生日を祝うボードを掲げた現地のファンも詰めかけた。またこの日、マーリンズは「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」として試合を開催。日米の友好と日本の伝統や文化を祝う一戦で、マイアミ初登場&誕生日の大谷を迎えたが、快音は聞かれなかった。

今2連戦の2戦目、6日(同7日)は28歳で初の先発マウンド。前日は試合前に28球のブルペン投球で最終調整を行った。打線が5試合連続2ケタKの11三振を喫し、チームの借金は今季最多8に膨らんだ。投打のリアル二刀流で出場する大谷が、連敗ストッパーとして再び、チームの命運をかけて登板する。(マイアミ=斎藤庸裕)