このたび、ドジャースと10年7億ドル(約1015億円)という超大型契約を結んだ大谷翔平選手(29)について、ジャイアンツも同額を提示していたことが分かった。地元紙サンフランシスコ・クロニクルが伝えている。

大谷の契約については金額もさることながら、同選手自らの要望で年俸の約97%が後払いとなることも報じられ、大きな話題を呼んでいる。だが、同紙によるとジャイアンツも大谷のリクエストに応じる形で、同額を提示。約97%の後払いも了承していたという。ジャイアンツは大谷獲得に即座に手を挙げており、編成本部長のファーハン・ザイディ氏も「オーナー側が全力を投じていることを示すため、相手陣営が提示したことは金額面であれ、要求であれ、どんなことにも応じ、非常に迅速に対応していた」と、その本気度を振り返った。

だが、大谷が最終的に選んだ新天地はドジャース。ザイディ氏は「ある時点ではチャンスはあると感じていた」と話しつつ、獲得競争の激しさや地理的な問題があったともコメント。地理的な要因が最大の障壁だったわけではないとしつつも「彼が南カリフォルニアに留まりたいと希望していることは感じており、それがハードルになるだろうとは思っていた」と明かした。