今季の試合用ユニホームのパンツ(ズボン)が透けて見える問題について、選手会が米大リーグ機構(MLB)に懸念を伝えていることが分かった。先日、フォトデーの際に大谷翔平らが着用したパンツが“透け透け”だったことが物議を醸していた。

複数の球団は21日にフォトデーを行い、大谷翔平や山本由伸らドジャースの選手もユニホーム上下を着用して撮影に臨んでいたが、これを伝えたニューヨーク・ポスト電子版が「初めてフルにドジャースのユニホームを着たオオタニだが、パンツが透けているように見える」と指摘。実際、写真では大谷がユニホームの上着をズボンの中に入れている状態がはっきりと分かる。

選手会の副事務局長であるブルース・マイヤー氏は22日、選手から“シースルー”状態のズボンについて懸念が寄せられており、そのことをMLBに伝えているとコメント。この一件よりすでに前から新素材のユニホームに対しては選手から不満の声が上がっており、コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は批判が治まることを願うと述べていた。

新素材は90%以上が再生ポリエステルを利用し「通気性に優れ、軽量で高性能」だというが、一部では汗をかいた際のユニホームの状態や、個人に合わせたズボンの調整ができなくなったことに不満の声も。フィリーズのトレイ・ターナー内野手は先週、「みんなが嫌がっているのは知っている。僕らはみな、前のものが良かったと思っている」と話していた。(AP)