メジャー8年目を迎えたエンゼルス菊池雄星投手(34)が27日(日本時間28日)、敵地アストロズ戦に今季初先発。5回途中2失点と、勝敗こそ付かなかったものの、新境地の一端をのぞかせる投球を披露した。

2点を失った一方、目的意識が高く、すべてに意図のある86球だった。右打者8人を並べた古巣ア軍打線が相手。最速97マイル(約156キロ)の速球を見せ球に、WBC期間中、隅田、種市らの握りを参考に投げ始めたスプリットを多投。カットボールも織り交ぜる新たな配球で踏ん張った。「とても満足しています。初戦にしては、どの球もいい形で使えた。スプリットでゴロが増えてくると守備も助けてくれる。引き出しが増えないと苦しいので、収穫の多い試合でした」。

長丁場の公式戦は、情報戦の連続。目先の勝敗だけでなく、過去にないデータを拡散することにも意義がある。エ軍は会心の試合運びで、同地区のライバルに敵地で開幕2連勝。「この2試合は、いい勝ち方ができていると思います」。菊池の口調も、おのずと滑らかだった。(ヒューストン=四竈衛)