【サクラメント(米カリフォルニア州)29日(日本時間30日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、メジャー通算300号まであと2本とした。敵地でのアスレチックス戦に「1番DH」で出場し、5打数2安打。第4打席で約132メートルの特大18号3ランを放ち、チームの3連勝に貢献した。対戦を繰り返しても、相手バッテリーを悩ませる1発。ア軍正捕手の証言を元に、コラム「Nobu's Eye」で打者大谷の非凡なアプローチを探った。
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大谷の一振りが、空気を一変させた。カリフォルニア州都サクラメントに初見参。6回無死一、二塁の第4打席、快音とともにこの日一番の大歓声が響いた。右翼の芝生席後方まで運ぶ約132メートルの特大弾。ロバーツ監督は試合後、「いい1本だった。スライダーを見極めながらタイミングを合わせて、浮いた球に対して非常にいいスイングをした。ここ6週間、絶好調のショウヘイは野球界で最高の選手だ」とたたえた。
試合前、敵軍捕手ランゲリアーズが、打者大谷の非凡さを明かしていた。「彼は対策を立てるのがとても難しい。タイミングを外し、球種や配球に変化をつけることしかない。それでも、打席の途中で修正してくる。それが、最高の打者である理由の一つだ」。エンゼルス時代から対戦を重ね、打席の真後ろ、最も近い位置で観察してきた。それでも毎回、頭を悩ませる。
本塁打を浴びた打席は、外角と低めのスイーパーで誘い、タイミングを外した。4球目でツーシームを挟み、空振りを奪った。構想通りに散らしながら攻めた一方で、動じなかったのが大谷。2番手の左腕クルークの5球目、内角高めスイーパーを完璧に捉えた。
28年からネバダ州ラスベガスに本拠地を移転するア軍が臨時で使用しているマイナー球場は、ド軍ファンが大半を占めた。バッターボックスに入る度に歓声と拍手が上がり、間違いなく一番人気は大谷だった。チケット完売、1万2394人のファンは豪快弾に熱狂。まるでホームスタジアムのような雰囲気となった。
メジャー通算300号まであと2本。同監督は「彼にとっても特別な節目。短期間でここまで積み上げた」とコメントし、監督通算1000勝まであと1勝となった。一気に同時達成へ、期待が膨らむ。



