阪神能見篤史投手(36)がまたも、らしからぬ姿を見せてしまった。5回2/3を投げ7安打5失点で降板。前回2日ヤクルト戦に4回0/3で5失点KOされたのに続く無念の投球。早くも両リーグワーストとなる9敗目。試合後、左腕はうなだれた。

 「藤井さんは(状態が悪くないと)言ってたけど…。まあむずかしい」

 試練はいきなり訪れた。初回2死二塁で迎えるは4番ルナ。3球目のスライダーを左翼席に運ばれた。投げては最悪のスタートとなったが、攻撃面でもさえないプレーがあった。

 3回裏。先頭藤井が四球で出塁も次打者の能見は送りバントを失敗。その後、1死一、二塁としたが、2番大和の三直に、今度は二塁走者の能見が飛び出しての併殺。度重なるミスに、能見は二塁ベース上で思わず天を仰いだ。

 6回の投球では2死二、三塁から、43歳和田に高めに抜けた直球を右中間に運ばれるなど、3点を追加され万事休す。左腕は「(狙いより)高めにいってたからね。あのへんがね」と魔の6回を悔いた。

 次回登板は14日広島戦(甲子園)。中西投手コーチは「広島戦は相性がいい。次の広島戦で考える」とエースの復調に期待した。しかし、この試合の結果次第では後半戦のローテーションが大きく変わる可能性もある。追い込まれた虎の主軸左腕の土壇場での投球に期待だ。【梶本長之】