広島新井貴浩内野手(38)が、移籍後初めて古巣甲子園のヒーローインタビューに立った。赤い背番号28に、広島ファンだけでなく阪神ファンも祝福していた。「全員でつかんだ勝利。そんなにチャンスはないと思っていたので、ワンチャンスをものにできて良かった」。両軍無得点の4回。無死一、二塁と、この日初めて得点圏に走者を進めた。「強引にならないように気をつけていた」。2ボールから甘く入った真っすぐを一、二塁間を破る安打とし、4試合ぶりの先制点をもたらした。
開幕直後は右肘痛や左手甲の痛みもあり先発を外れることもあったが、今では不動の4番に座る。「毎日が必死というかいっぱいいっぱいで(前半戦が)どうだったのかも振り返ることもできない」。8年ぶりの広島では外出はほとんどしない。球場と自宅を往復する日々。38歳という年齢から体のケアやメンテナンスに要す時間が増えたこともあるが、気分転換を兼ねた外出も必要としない。野球ができる充実感が新井の心を満たしている。
球宴戦出場を経て、後半戦が始まる。「後半戦も何とかくらいついていきたいね」。新井が引っ張る広島が、まだまだ混セを面白くする。【前原淳】



