「全力投球」が売りの全パのソフトバンク森唯斗投手(23)が、初出場のオールスターで1回を無失点に抑えた。7回から4番手で登板。会沢を直球で左飛。続く阿部には147キロ直球をうまく右翼線へはじき返されたが、この回から守備に入った柳田の好返球で二塁で刺した。「感謝ですね。あれがなかったら、点を取られていた」。ロペスにも右前安打を許したが、代打新井にはすべて直球で3球三振を奪い無失点で抑えた。「全部いい当たりだった」とスターが集まる球宴のレベルの高さを実感した。

 突然めぐってきた夢舞台だった。ファン投票で選ばれていたバリオスが右肩関節周囲炎のため辞退。代役が決まったのは第1戦の2日前、15日の日本ハム戦の試合後だった。「よく間に合いましたよね」。この日、試合前練習に着用した背番号「38」の全パの練習用ユニホームやグラブが準備されたことに感謝した。昨年12月に結婚した夫人も、あまりに急な出場だったため球場に呼べなかった。「テレビで見てるとは思います。歓声がすごかった。なかなか経験できることではない。本当にいい経験になりました」。今季は29試合に登板し4勝0敗2ホールド。防御率1・35で首位のチームを支えている。そのご褒美の1イニングで、後半戦に向け大きな経験を積んだ。【石橋隆雄】