赤坂で見つけた白星! 中日が8回に一挙5点の大逆転劇を演じた。3点を追う展開で「代打の代打」赤坂和幸外野手(25)が右翼線に起死回生の同点2点二塁打。今年野手として1軍デビューして以来、14打数8安打の打率5割7分1厘の大当たりだ。決勝2点左前打の大島と2人で、プロ2度目のお立ち台。2人は前日のミスをそろって取り返した。
急な出番と思っていたのは、周辺だけだった。8回1死満塁。点差は2点。代打亀沢が告げられるとDeNAベンチはすかさず左腕大原を送る。中日ベンチも勝負どころと見て、動いた。代打の代打、赤坂だ。
「左が来たらいくぞ、と言われていた。次の1、2番も左打者。代打の代打もあると思って準備していました」。野手として1軍に出始めたのは今年が初めて。それでも冷静に試合展開を読む。出番が近いと察知すると、ベンチの裏に下がってバットを振る。
押せ押せムードでも同じだった。1死満塁から藤井の一塁内野安打でまず1点。そして代打亀沢に代わって出番が来た。カウント2-2からの142キロを振り抜くと、打球は右翼線へ。同点だ。二塁塁上でガッツポーズを繰り出した。
2死後、大島もしぶとく左前に運んで勝ち越しの2点が入った。そろってお立ち台に上がった2人にとってはリベンジの舞台だった。前日4日の試合で2-4の7回無死一、二塁で大島がバントを試みたが一塁手にノーバウンドで捕られ、二塁走者の赤坂は判断を誤って飛び出し、最悪の併殺を食らった。「自分のミスでああいう試合になってしまった。何としても取り返す。今日はその気持ちだけでグラウンドに来ました」と赤坂は振り返った。
谷繁兼任監督は「本人たちはそういう(取り返す)気持ちでやっていたと思う。毎試合、そういう気持ちでやってくれたら、また違った形が出てくると思います」と必死さが表れたプレーだったと説明した。
赤坂の打率は5割7分1厘。代打中心の出場でありながら、なぜ好調をキープできているのか。「本当に何もありません。全然余裕がないし、必死に食らいついているだけ。もらった打席で頑張ろうと。何ミリ、何センチの世界なんで、運だけだと思います」。技術論ではない。ただ、必死に。赤坂が日々グラウンドに向かう、そのシンプルな姿勢が、結果となって表れている。【柏原誠】



