4連勝でハーラートップタイ浮上! 中5日でカード初戦に先発した阪神能見篤史投手(36)が8回1失点の好投で今季9勝目を挙げた。中日打線に6安打されながらも無四球の安定感で崩れなかった。最大4あった自身の借金も完済。昨季1勝届かなかった2桁勝利へ、王手をかけた。
頼りになる左腕が本領発揮だ。能見が危機を自らの手で絶ち、中日打線を封じた。
「ずっと走ってきていたので『ありがとうございます』という感じでしたね」
3-1で迎えた7回には技を見せつけた。1死一塁、8番桂との対戦中だった。ファウルとなった5球目、6球目と続けて一塁走者エルナンデスが仕掛けた。8球目を投じようとしていた能見は、マウンド上でエルナンデスが走りだす瞬間を見逃さなかった。冷静に一塁へけん制。試合終盤のピンチの芽を摘んだ。
試合が進むにつれて変化球を多用していった。130キロ台と110キロ台の2種類のチェンジアップ、フォーク、スライダーと緩急を巧みに使って相手を翻弄(ほんろう)。「鶴岡さんがうまくリードしてくれて、的を絞らせないように投げられた」と投球術も見せつけた。
7月14日広島戦からこれで自身4連勝。8回を6安打1失点、無四球で今季9勝目を挙げた。中日戦では今季初白星だった。自身の借金を全て返し、同僚藤浪に並びハーラートップに立った。「どういう位置づけであれ、キャンプでやってきたことが出てもらわないと困る。まだまだこれからですよ」と笑った。ここからもっと加速をするつもりだ。
通算勝利数は82を数えた。中継ぎ陣を支える福原の勝利数を超え、球団単独13位となった。「能見は1人で投げてもらわないと困る!」と常にハッパを掛けられていた。先発とリリーフとしてチームを長い間、リードしてきた2人。刺激になるのは間違いない間柄だ。「長いイニングが投げられて良かった」と38歳右腕を休ませることができた。
シーズン序盤は黒星先行で、登板間隔を空けることもあった。夏場に入り、中5日の登板でも安定した投球を見せつけた。「8月から1試合1試合すごく大事になるので、この時期に自分の力を発揮できるのはすごくいいこと。続けていきたいと思います」とお立ち台で高らかと宣言。盛り返してきた36歳左腕が心強い。【宮崎えり子】



