長期ロードをスイスイかっ飛ばしてきた虎がストップだ。塁をにぎわせたけれど、まるで渋滞にはまったかのように、本塁には進めず。今季初顔合わせのヤクルト館山から5回10残塁で1点しか奪えなかった。終わってみれば14残塁の拙攻で6連勝でストップ。ルーキー江越大賀外野手(22)の打点を挙げた試合の不敗神話も止まった。それでも2位とは2・5差。今日16日、再出発にふさわしく、長期ロード突入から初となる4カード連続勝ち越しを決めてみせる。
スコアボードに並ぶ「0」がもどかしかった。何度タテジマのユニホームが塁上をにぎわせただろうか。それでも、ホームは遠かった。なかなか進まない猛虎打線の歩調に合わせ、チームの連勝も止まった。
和田監督 先制しないといけない試合だな。向こうも粘り強く投げてはいたけど、球数多かったから。5回まで持たせてしまった。
2年ぶりの対戦となった館山をとらえきれなかった。初回2死一、二塁でマートンが見逃し三振に倒れた。3回には2死一、三塁で江越が三ゴロに打ち取られた。5回までに6安打を放ち、5つの四球をもらいながら奪ったのは5回、江越の遊ゴロでの1点のみ。
さらに6回には2番手松岡から1死一、二塁のチャンスを作ったが福留が左飛。続くゴメスは変則右腕秋吉の前に空振り三振で、またもチャンスはついえた。ベテラン右腕の粘りに屈し、その後も拙攻を繰り返し、終わってみれば14残塁を積み上げていた。
和田監督 いい時の館山を知っているだけにね。制球に関しても、あれだけ四球出す投手じゃないんで。つけいることはできたと思うんだけど。
館山の内容が決して良くないと実感していただけにもどかしかった。四球をもらいながら、あと1本が出ず。特に右手の負傷で状態が万全でない福留は8月に入り、打率1割8分6厘と当たりが止まっている。勝てば球団史上初の長期ロード開幕4カード連続勝ち越し。さらに、47年ぶりのロード期間7連勝がかかっていたが、足踏みとなった。ただ、指揮官は意外なほどさばさばとしていた。その眼光はこれからやってくる正念場をにらんでいる。
和田監督 1敗は1敗なんで。気持ちを切り替えてね。
中日に3タテを食らわせた13日の京セラドーム大阪でのこと。和田監督は試合中、バックスクリーンに映し出された速報で巨人が勝っていることを知った。その後、逆転負けしたのだが、それを知ったのは翌日のことだった。
和田監督 他球団の結果は本当に気にしていない。あの日も巨人が勝ったと思っていたよ。(気にするのは)9月からだな。
ライバルと火花を散らすラストスパートはまだ先。正念場の9月へ向け、今は目の前の1歩1歩を着実に進むだけだ。【鈴木忠平】
▼阪神はヤクルト18回戦で14残塁を記録。今季の最多残塁は15で、延長11回を戦った7月9日中日戦。延長戦をのぞいた試合での残塁は、4月7日DeNA戦、7月12日巨人戦の各13が最多だったが、それを超えてしまった。



