楽天斎藤隆投手(45)が今季限りで現役を引退することが16日、明らかになった。今日17日午後に記者会見を行う。関係者によると大久保監督、三木谷オーナーや星野シニアアドバイザーには報告を済ませており、決意が固まっている。

 プロ24年目での決断だった。今季1軍登板はわずか2試合。4月15、16日の西武戦で連投したが、両日ともに失点するなど精彩を欠いた。同17日に登録抹消された後も状態が上がらず、再昇格を果たせなかった。今月13日に仙台市内の泉練習場で練習を行った際は「球速も140キロは戻っている。ボチボチ投げられるようにはなっている」と意欲を見せていた。しかし中継ぎとして連投がきかず、1軍の戦力として再昇格できる可能性が極めて低くなったことから、ユニホームを脱ぐ決断をした模様だ。

 斎藤は大洋(現DeNA)に入団後、98年には13勝を挙げてチームの38年ぶり日本一に貢献した。06年からメジャーに挑戦。13年に地元仙台の楽天で国内復帰し、同年の日本一に貢献した。若いチームの投手陣を豊富な経験で支え、精神的な存在としてブルペンをもり立てた。震災復興に関しても「東北が熱くなるのならば、グラウンド外でも何かできることがあれば全力でやりたい」と話し、東北への恩返しを胸にプレーをしていた。

 引退については周囲には相談せず、自身で決意した様子。日米で活躍し、07年には米オールスターにも出場した名クローザーが、現役にピリオドを打つ。

 ◆斎藤隆(さいとう・たかし)1970年(昭45)2月14日生まれ、仙台市出身。東北高、東北福祉大を経て91年ドラフト1位で大洋(現DeNA)入団。96年に奪三振王(206個)。98年は日本シリーズ第2戦で西武を完封。06年にドジャースとマイナー契約し、同年4月に初昇格。最初のセーブ機会から48回中45度の成功を収め、大リーグ新記録を樹立。09年レッドソックス、10年ブレーブス、11年はブルワーズ、12年はダイヤモンドバックスでプレー。メジャー7年でプレーオフには4度出場。日本通算成績は402試合に登板して91勝81敗55セーブ、防御率3・76。メジャー通算は338試合で21勝15敗84セーブ、防御率2・34。今季推定年俸は6000万円。188センチ、90キロ。右投げ左打ち。