日本ハムが大敗を喫し、ソフトバンク戦のシーズン負け越しが決まった。先発吉川が、4回途中で自己ワーストタイの9失点でKO降板。打線も2得点と振るわず、首位ソフトバンクと今季最大12・5ゲーム差となった。
うちひしがれた。3時間42分もの間、強烈なパンチをもらい続けた。栗山英樹監督(54)は「『すいません』という言葉と悔しさと、それしか残らない。それがすべて」と言った。5分ほどの監督会見。「これを生かせなかったら意味がない」「これを生かせなかったらバカみたい」。4度も繰り返し、必死に前を向いた。
ワンサイドで屈した。2回までに6失点した前夜の惨劇は繰り返された。吉川が2回に6安打を集中されて5点を失うと、4回途中9失点の大乱調。一方、4回の攻撃は、無死満塁でレアード、佐藤賢、市川が犠飛すら打てず、あっけなく終わった。6回、2番手・浦野が李大浩に満塁弾を浴びると、早くも家路へと向かう列が、退場ゲートを目指して進んでいた。
今季ソフトバンク戦のカード負け越しも決まった。6勝13敗1分け。力負けしたこの日の展開同様、対戦成績も一方的に開いた。栗山監督は「今年のシーズンのすべてを物語っている。現時点では、そういうことなんだろうと思う」。ライバルのマジック減らしに直接“貢献”し、ゲーム差は最大の12・5に広がった。
試合終盤、スタンドの空席は目立った。だが一方で、チャンスになれば声を張り上げ、味方投手が3ボールになると激励の拍手を送るファンの姿も、最後まであった。「このまま終わるわけにいかない。オレだけじゃなく、選手もそう感じていると信じている」と指揮官。ファンの声を聞き、何を思い、何を感じたのか。感謝を伝える場は、19試合しか残されていない。【本間翼】



