阪神呉昇桓投手(33)が首脳陣の信頼に投球で応えた。3-3で迎えた9回、マウンドに上がった。先頭の代打堂上にショート内野安打を許し、代走鈴木の登場。だが、3度目のけん制がそれ、無死三塁と最大のピンチを迎えた。マウンドに駆け寄る中西投手コーチから「自分がまいた種だから3者三振でいってこい」とハッパを掛けられた。
ここからが守護神の見せどころ。「いつも通り、自分のボールを捕手のサイン通りに投げていった」。ひたすら石直球を続けた。1番立岡を147キロで遊ゴロ。代打高橋由は148キロで遊飛。3番坂本には147キロで中飛。巨人打線を力でねじ伏せた。
延長10回2死二塁からはマウンドに和田監督が出向いた。「勝負」。日本語で伝えられた一言に守護神はうなずき、7番村田を直球で中飛に。2回を2安打無失点。7月26日DeNA戦以来、今季7度目のイニングまたぎで、8回に登板した福原、延長11回登板に登板した安藤と0を並べた。
2イニングとも得点圏に走者を背負ったが、点は取られなかった。自らまいたピンチはつみ取った。頼もしい守護神がそびえ立っていた。【宮崎えり子】



