日本ハム大谷翔平投手(21)がプロ初のスライド先発に臨むことが決まった。17日、ロッテ22回戦(QVCマリン)は雨天中止。先発予定だった大谷は、登板順を入れ替えることなく明日19日西武戦(札幌ドーム)へ回る。3年ぶりのリーグ優勝は逃したが、クライマックスシリーズ(CS)で対戦する可能性がある西武とは、札幌ドームで今季3戦3勝。嫌なイメージを、さらに植え付けるため右腕を振るう。

 午後3時20分。前夜から降り続いた雨の勢いがさらに増し、雨天中止の一報が入った。先発予定だった大谷は、割り切っていた。「仕切りなおして頑張りたいです」。コントロールできない天候に恨み節は一切なし。気持ちも、すぐに切り替えた。首脳陣は登板間隔を空けずに、明日19日西武戦のスライド先発を決定。3年目で初体験となる右腕は「大丈夫です」と、力強かった。

 今季21度目の先発の相手は、ロッテから西武に変わった。「どっちもCSを争っているし、気合が入っている。(相手が)どっちがいいとかはありません」。現在、3位の座を巡って激しくせめぎ合う両チームとも、侮れない。日本ハムが2位を確定させれば、本拠地での対決となる。いずれにしても、いかに苦手意識を植え付けられるか。対戦相手が変わっても、託される使命は変わらない。

 自身2連敗中だが、札幌ドームでの西武戦は無類の強さを誇る。今季は3戦3勝。すべて8回以上を投げ、防御率は0・37。3戦とも2桁奪三振を奪うなど大得意にする。敵地・西武プリンスドームでは中村に2被弾など、やや苦手とするがホームでは圧倒。「みんな、いいバッターなので気をつけたい」と、細心の注意を払いながら、先を見据えて、より良いイメージを構築するマウンドになる。

 この日は、QVCマリンのブルペンで約30球を投げ、調整した。降りしきる雨を思い浮かべながら「良かったかなと思う」。グラウンド状態不良の中での登板を回避できたことを前向きに捉えた。練習後はチーム・バスで成田空港へ移動。空路で帰道した。最多勝などタイトル争いも佳境の終盤戦。今日18日の休日を挟み、万全の状態で、プロ初のスライド先発に臨む。【木下大輔】