巨人先発の高木勇人投手(26)が、2戦続けて1回に失点した。中日の先頭大島から、安打-犠打-適時二塁打で、あっさり先制を許した。中7日で「時間は長くあり、自分の中で整理していたが」。真ん中から高めのボールを強く打ち返された。

 1死二塁から仕切り直ししてほしかった。後の内容が苦しかった。4番平田への四球は、直球がワンバウンドしたもの。制御、の気持ちが力みに表れた。エルナンデスの2点適時打は、要警戒の初球。要求と異なるやや内側のカットボールだった。4失点目は、再びワンバウンドの暴投。5失点目も再び高く浮いた直球だった。確かに内野守備の乱れもあった。2回以降の好投を差し引いても「結果がすべて。申し訳ないです」の言葉に尽きた。

 原監督は「立ち上がりを、何とか、もう少し。上手にならなくてはいけない。それ以降はかなり良かったと思うが」と話した。9月12日のDeNA戦では2回途中であきらめ、大胆な継投に持ち込み、ひっくり返した。今は7連戦の真っ最中であり、よーいドンの5失点では継投策も厳しい。相手先発の若松に対してノビノビ投じる環境を与え、淡泊なアウトを重ねるしかなかった。

 残り10試合。ヤクルトが完敗し、首位とのゲーム差が変わらなかったことが救いだ。前回のKO後、原監督は「高木勇人のピッチングをしたら抑えられる。お前も知っているだろ。抑えられていないってことは、高木勇人じゃない。早く戻らなきゃダメだ。精度、変化球、真っすぐ、すべて。そのことを考えた方がいい」との金言を授けている。晩秋まで投げなくてはいけない投手。けれん味なく腕を振るだけだった、駆け出しの勢いを取り戻さなくてはいけない。【宮下敬至】

 ◆巨人原監督(エディーHCと親交。1月には代表候補合宿のミーティングで訓示)「見事。野球などと違い、最も番狂わせの起こりにくいスポーツだと思う。すごかった。素晴らしかった。後半の最後は『これぞラグビー』の攻めだった。反則を取られないよう、祈っていた。涙が出そうになった」