阪神掛布雅之2軍監督(60)が4日、大砲候補の横田慎太郎外野手(20)に“五郎丸になるな”と爆笑アドバイスを送った。秋季2軍キャンプ中の鳴尾浜。兼任を指令した一塁の守備練習中に名言が飛び出した。「お前は五郎丸か!?」。

 少し前かがみになった掛布2軍監督は、顔の前で両人さし指を合わせるポーズを披露。ラグビー日本代表の五郎丸歩選手(29)のルーティンをまねる元主砲に、球場が爆笑の渦だ。それは前傾の横田が右手のミットに左手をくっ付けたまま、打球を追う欠点を指摘したものだった。

 掛布2軍監督 彼(五郎丸選手)の場合は体幹を整える意味があるけど、(野球の守備で)グラブに手を付けていると、肩に力が入って動きが硬くなる。取ろうとしたらもう横を抜けているよ。だから離せとね。

 一言「両手を離せ」で終わる話だ。だが、孫ほど年の離れた世代に、ワールド全開でコミュニケーション。三塁でダイヤモンド(現ゴールデン)グラブ賞を6回取った極意を、時流に合わせた具体例と、ウイットに富んだジョークで伝えた。打撃指導でも肩に力の入ったスイングを修正。「おかわり君は柔らかいだろ?」と西武中村をまねて手本を示した。この日のテーマは攻守とも力を抜く大切さ。還暦のアイデアマンの育成法には、山ほど引き出しがある。【松井清員】