来季から選手会長に就任するヤクルト川端慎吾内野手(28)が19日(日本時間20日)、「目安箱」の設置を検討していることを明かした。優勝旅行のハワイで「選手も普段、思っていてもなかなか言えないこともある。自分が球団側に伝える役になれれば」と、交渉役を買って出た。目安箱は江戸時代、8代将軍・徳川吉宗による政策で知られる。民衆の意見をじかに聞き、川端がヤクルト版「享保の改革」を断行する。

 きっかけは大引の一言だった。先日の契約更改の場で「神宮クラブハウスと神宮室内練習場への道のりで、選手もファンも危険になることがある」と球団側に意見を述べた。選手はファンの目の前を自転車や徒歩で移動する。密なファンサービスを行える利点がある一方で、神宮室内練習場の目の前は車道でもあり、行列が多発すれば、自動車との接触事故が起きる恐れもある。ファンと選手が両者ともに安全に、気持ちよく試合に臨めるための指摘だった。

 話を受けた川端は「チームをよくするための意見を出していきたい。あくまで勝つための、よりよい環境作りとして」と説明した。ささいな意見も待っています。選手が抱える悩みを「川端公」が受け止めます。(ホノルル=栗田尚樹)