即戦力ルーキーに最速実戦手形が出た。オリックスの新人合同自主トレが10日、ほっともっと神戸で始まり、ドラフト1位の吉田正尚外野手(22=青学大)が早くも福良監督のハートを射止めた。左の強打者はティー打撃で高速スイングを披露。視察した福良監督は「きれいなスイングをしている。あれだけ振れるのは本当に楽しみ。実戦で使ってみたい選手だね」。順調に調整が進めば2月9日に予定する春季宮崎キャンプ初の紅白戦に起用する考えを明かした。

 開幕から外野の一角に期待する即戦力新人だけに、福良監督はアップ時から吉田正のスイングを心待ちにしていた。「スイングの速さといえば(中田)翔。でも左打ちで、体は小柄でもすごいスイングだったといえば門田(博光)さんか…」と、たとえで出るのはビッグネームばかり。吉田正が打ち始めると、視線は豪快なスイングに集中。「中軸打者のイメージ。守備位置は最初は慣れたところを守らせたい」。初実戦は青学大時代に慣れ親しんだ左翼か右翼を守らせる具体案も思い描いた。

 吉田正も開幕1軍に向け、実戦でのアピールは大歓迎。自主トレ後は神戸市内で約70人を前にトークショーを行い「シーズンの長さがまだ想像できないが、20本塁打は打ちたい。チーム内では、紅白戦で金子さんと対戦してみたいです」と最高レベルの投球を体験し、開幕に備える。楽天オコエやロッテ平沢と高卒新人が目立つパ・リーグだが、オリックスの1番星も負けない輝きを放つ。【堀まどか】

 ◆吉田正尚(よしだ・まさたか)1993年(平5)7月15日、福井県生まれ。6歳から野球を始め、敦賀気比で2度甲子園に出場。高校通算52本塁打。青学大では1年春から出場し、昨秋東都大学リーグ2部3冠王。大学日本代表の主砲としても活躍した。173センチ、80キロ。右投げ左打ち。