仲良しクラブを卒業する。ヤクルト石川雅規投手(35)が12日、12年以来4年ぶり8度目の開幕投手に向けて本気モードをアピールした。「みんな仲良し、こよしではない。結局はライバル。チーム内での競争ですから。開幕すれば、チームのために何とか勝利をとは思っています。でも自主トレ期間は、周りがどうとか言っている余裕なんてない」と語気を強めた。

 今季の開幕戦は、敵地・東京ドームで巨人と相対する。開幕投手を任せられれば、前回の12年と全く同じ顔合わせとなる。真中監督は、今季の開幕投手候補に石川と小川の2人の名前を挙げている。14、15年は2年連続で小川に譲ったが、石川は「開幕投手は1年間、その人を中心に回る意味合いもある。各球団のエース級とも当たる回数は多くなる。もちろん毎年そこを目指してます」と黙ってはいられない。

 強い覚悟を支えるのは、母校の頑張りだった。今月3日、母校・青学大陸上部が出場した箱根駅伝を2年連続で生観戦。ゴール付近の10区から応援した。「去年見て優勝もできましたし。縁起がいいかなと。後輩だけでなくて、頑張っている人の姿は感動します。箱根から人の力でたすきを持ってくる姿は同じ団体競技の野球にも通ずるものはある」と縁起がいい場所で、英気を養った。

 昨季はチームトップの13勝(9敗)を飾った。プロ15年目となる今季の目標は、キャリアハイとなる200イニング達成を夢見る。強い意志と高い目標を胸に、開幕マウンドに立つ。【栗田尚樹】