おいでませ、ぴっかぴかのコボスタ宮城へ! ドラフト1位オコエ瑠偉外野手(18=関東第一)ら楽天の新人選手が14日、球団職員と本拠地の清掃活動に初参加。新人合同自主トレの午前メニュー終了後、ほうきや雑巾を手に隅々までキレイに掃除した。ファンと同じ目線で“職場”に向き合い、オコエは開幕1軍の決意を新たにした。

 「皆さん、掃除を頑張りましょう!!」。オコエのかけ声で、球団職員約150人とルーキーズのコボスタ一斉清掃が始まった。ドラ1は総務経理、営業部員と3階を担当。コンコースのほうき掛けから、ゴム手袋と軍手装着でのトイレ磨きまで。「けっこうきちょうめんなんです。キレイな球場だとファンの方も楽しめますよね」と笑いながら、約1時間にわたって本拠地をピカピカにした。

 新人選手の清掃参加は今年が初めて。職員と“共同作業”することで感謝の気持ちを忘れず、コミュニケーションを図ってほしいと立花球団社長が提案した。高校時代、毎朝寮を掃除していたオコエは「球場の細かい部分まで知れました」と多くの気付きを得た。

 同時に、ホームへの愛着も増した。「ここでファンの皆さんと一緒に戦う。自分も1軍を目指して、しっかりレベルアップしていきたい」。新人合同自主トレは3日目を終了。ウエートトレーニングによる筋肉痛以上に、大きな変化を感じている。秋以降、筋肉量アップに励み、体脂肪率が15%から「今10%ちょい、くらいじゃないですか」。50メートル走のタイムも平均0・1秒ほど速くなった。

 ティー打撃ではバランスを意識し、足を上げずに打つ場面もあった。「打撃コーチだって常に教えてくれるわけじゃない。プロ野球人生の中で、『自分で考える』ことはこの先ずっと必要。今から始めようという意識です」。日々工夫し、最善を模索している。

 今はまだ、打順など具体的な希望はない。「バットが振れるバッターになれればいいと思ってやっています。早く、ここでプレーしたい」。照準は3月25日、ソフトバンクとのホーム開幕戦。自分の手で磨き上げたスタジアムにファンを迎え入れ、本職のプレーで魅了する。【鎌田良美】

<野球界と掃除アラカルト>

 ◆V9巨人 川上監督以下、コーチ、選手、スタッフが横一列になって多摩川グラウンドでごみ拾いを度々実行。打球のイレギュラーを防ぐため。

 ◆単位 91年から日体大女子短大の学生が横浜(現DeNA)の横須賀グラウンドのトレーニング室やロッカー室を清掃。「女性にできる範囲でプロの裏方を知る」実習授業で4単位だった。

 ◆楽天では 球団創設時、仙台市内の明泉幼稚園を参考に「日本一きれいなトイレ」を目標に。06年に球団非公認キャラクター「Mr.カラスコ」が仙台市環境局と地域清掃活動に関する協定を結ぶ。

 ◆お立ち台 関本(阪神)は08年からお立ち台で「ゴミの持ち帰り」を呼び掛け。清掃作業でのCO2削減のため。

 ◆罰 98年に契約更改をすっぽかした前川、中浜(近鉄)は寮、ロッカー室など、03年道交法違反のマック鈴木(オリックス)は須磨海岸、07年飲酒運転のラルーサ監督(カージナルス)は道路を罰として清掃。

 ◆アマ アマ球界では掃除が精神面の鍛錬になるという考えも根強く、特に明大では高田、高山と通算安打記録達成者が4年時もトイレ掃除を担当。

 ◆クリーンアップトリオ 「クリーンアップ」は掃除の意。「-トリオ」は和製英語で、米では4番のみが「クリーンアップヒッター」と呼ばれる。