糸井よ、虎に革命を起こせ! 阪神金本知憲監督(48)は糸井嘉男外野手(35)の入団会見に同席し、V奪回への手応えを言葉にした。右隣で照れ笑いする“恋人”の横顔をチラ見しては、目を細める。「いや~、もう、うれしい限りですね」と切り出し、初恋の成就に表情をほころばせた。

 金本監督 初めて僕が取りにいった(FA)選手。そういう意味では初めての恋人。ゲットしました! チームが変わっていく中で、一番躍動感のある選手というのは本当に必要だと思う。これで勝ちに近づいたかなと思っています。

 就任1年目は1番高山、2番横田の並びでスタートした。足でかき回す野球をイメージしたものの、結局、今季チーム59盗塁はリーグ最少。虎を理想像に寄せていく上で、35歳で53盗塁を記録した男の存在はどうしても欠かせなかった。

 金本監督 走れる選手はチームに勢いを与えてくれるから。今年を見ても1、2番が高山、横田で始まって、そこに江越とかそこらへんの選手が出ている時は足が使えて、いろんなバリエーションがあった。そういう野球を僕もしたいんでね。年齢は(来年)36だけど、36歳という躍動感じゃない。そういう野球をもう1回できるかなと思う。

 最低ノルマは打率3割。ポジションは中堅を用意する。打順は2番構想を温めているが、まだ流動的だという。ただ1つ間違いないこと、それは143試合チームの浮沈を託す覚悟だ。「基本的には全試合スタメンと思っています」。打倒広島へ、重たい扉をこじ開ける鍵は糸井が握る。キーマンを縦横無尽に走り回らせてこそ、セ界制覇への道は開ける。【佐井陽介】