ソフトバンクは28日、ヤフオクドーム内の球団事務所で、育成の吉本祥二投手(24)に戦力外通告を行った。

 11年ドラフト2位で足立学園から入団。150キロを超える直球を投げる「下町のダルビッシュ」として期待を集めた。4年目の15年から育成契約。1軍に出場することなく、戦力外となった。

 「今季はずっと状態もよくなかったので覚悟はしていた。入団したときはいつかは1軍で活躍したいと思ったが、同期の武田たちが活躍するのを見て悔しい半面、自分の実力を知った」と話した。

 今年2月の宮崎キャンプでは初のA組に抜てきされた。「最後のチャンスだと思ったが…。正直、(シーズンの)後半は精神的に折れてしまった」と、自慢の直球は130キロ台で、制球もできない状態だった。

 今後、コーチなどと話し合うが、野球は辞めて新しい道へ進む可能性が高いと話した。