広島OBの広瀬純氏(38)が外野守備走塁コーチに就任することが10月31日、発表され、マツダスタジアムで会見を行った。16年限りで現役を引退してから1年。背番号75のユニホームに袖を通した。1軍外野守備走塁コーチのポストに就く見込みで「最強の外野陣をつくりたい」と意気込んだ。
まだ筋骨隆々のままの広瀬氏は、「変な感じがするな」と言いながら1年ぶりに赤のユニホームに袖を通した。大学時代に縁のあった25から近い数字を選んだという背番号75を眺めながら所信表明。1軍外野守備走塁コーチに就任する見通しで「セ・リーグ最強の外野陣をつくりたいと思っている」と宣言した。
評論家として外から見た広島の野球。10年にゴールデングラブ賞を獲得した広瀬氏は「現時点でも最強ですけど」とした上で、物足りなさも感じていた。今季の外野陣は丸が2失策、鈴木が6失策、松山が2失策。「少し僕の中では物足りないなと。ボールの寄り方、合わせ方。肩も強いし、もっともっと伸びしろは十分ある」と続けた。
現役16年、評論家1年を通して野球の怖さを知った。今回のクライマックスシリーズ(CS)でも解説席に座った。「野球は本当に起きないようなことが起きる」。若さと明るさを持って、寄り添う指導を心がけていくが、もちろん厳しさも出す。「厳しく言うときはレギュラーとか控えとか、年上も関係なく、平等に伝えていきたい」。新たなエキスを注入していく。
初めてのコーチの経験。緒方監督からは「失敗もするだろうけど、思い切ってやってくれ」と声を掛けられたという。前任の河田氏が走塁、守備改革を起こして連覇をアシスト。それだけに「プレッシャーはあります」と正直に言う。理想のコーチ像はこれから作り上げていくと言い「河田さんにはなれません。僕は僕らしく、今伝えられること、今できることを伝えていきたい」と力強く語った。
今日1日からの秋季練習に早速参加するが、すでに埋まっている予定もあり、フル参加は難しい状況。それでも中学生の息子相手にノックを打つこともあるなど情熱も不変。選手目線、評論家目線も併せ持った新米コーチが、3連覇の手助けに一役買う。【池本泰尚】
◆広瀬純(ひろせ・じゅん)1979年(昭54)3月29日、大分県生まれ。佐伯鶴城から法大に進み、シドニー五輪に出場。00年に広島を逆指名しドラフト2位で入団。攻守にファイトあふれるプレーで10年に初めて規定打席に到達し、ゴールデングラブ賞も獲得。13年には15打席連続出塁のプロ野球記録を樹立した。現役時代は181センチ、85キロ。右投げ右打ち。



