プロ野球のオーナー会議が27日、都内で行われ、第14代となる新コミッショナーに元日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEOの斉藤惇氏(78)が就任することが全会一致で決まった。熊崎勝彦コミッショナー(75)は、コミッショナー顧問に就任する。

 ビジネス界で数々の実績を残してきた斉藤氏は熊本県出身で、済々黌から慶大商学部に進学。63年4月に野村証券に入社し、95年には同社の副社長に就任。99年1月に住友ライフ・インベストメント社長、02年6月に同社会長に就任。03年4月から産業再生機構社長、07年6月から東京証券取引所社長、07年8月から東京証券取引所グループ社長、13年1月に日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEOに就任。15年8月にKKRジャパン会長に就任(11月27日で退任)した。

 就任会見では「プロ野球は文化的公共財、1つのスポーツ文化として80年を超える長い伝統を持っている。先人たちの情熱、ファンの皆さんに支えられてきた歴史は大変大きなもの。就任に当たり責任の重さを痛感しています。各オーナーの皆様、各球団、選手、ファンの皆さま方のご理解、ご協力を賜りながらプロ野球界をさらに活力のあるものにしていきたい。7月にコミッショナー顧問に就任して、今年のシーズンは球場に足を運ぶ機会を得ました。白熱した試合が繰り広げられた日本シリーズでは、グラウンドの緊張感やスタンドの熱気に触れることができ、大いに感銘しました。今シーズンは観客の動員が初めて2500万人を超えた。このプロ野球の隆盛をさらにどうやって高めていくかがコミッショナーの使命の1つと認識してます。一方では少子高齢化という社会環境の中で青少年や学童層に野球離れと言える減少が進んでいるデータがあるということも聞いています。コミッショナーとしては12球団の皆さんと、同時にアマ野球界とも連係して、この対応に取り組むという課題も認識しています。具体的な施策は検討の時間を頂きたいが、国際関係では今月の侍ジャパンの試合のようなアジア各国との連携強化、そしてMLBとの友好関係の促進がキーになる。できるだけ早いうちにアメリカのマンフレットコミッショナーと、たまたま友人がいまして、友人を通して面談の機会を早く持ちたいと思っています。これまでの私の経験と持ち味をしっかりと発揮して、プロ野球発展に貢献していきたい」とあいさつした。