オリックスに「イチロー2世」候補が出現!? 今秋ドラフト指名の新人が16日、大阪・舞洲の球団施設を見学。6位の西浦颯大(はやと)外野手(18=明徳義塾)は筋トレマニアであることを告白し、「ほぼ見たことない器具がそろってる」と充実のトレーニング施設に目を輝かせた。

 あこがれは「考え方がすごく参考になる」という球団OBのイチローだ。同じ右投げ左打ちの外野手。この日計測した体脂肪率は4・9%で、6~7%とされるイチローを上回る。走攻守そろった万能アスリート型。投手として最速140キロを投げる点も、高校時代のイチローを連想させる。

 「打球を遠くに飛ばしたい」と中学から本格的に筋トレを開始。その時の体脂肪率は4%だった。腹筋は8つに割れているという。「月曜日はベンチプレス、火曜は背筋、水曜は下半身、木曜は自重トレ、金曜日は体幹トレ」と日替わりで全身を鍛えてきた。

 甲子園では横浜・筒香(現DeNA)以来となる2年生での満塁本塁打を放った。プロでは「考え方を変えてアベレージヒッターに」と定める。まさにイチローのような打撃が手本。いつか51番をつけたいとの夢を持つ背番号00。まずは体重68キロから80キロへの増量を頭に描く。【大池和幸】

 ◆体脂肪率 体内に含まれる脂肪の割合。一般男性の適正は15~25%と言われる。サッカーJ1東京時代の長友が3%、メッツ時代の新庄が6%とされる。韓国俳優ペ・ヨンジュンは04年の写真集で3.3%の体を披露。

 ◆西浦颯大(にしうら・はやと)1999年(平11)5月21日、熊本・八代市生まれ。鏡西部小3年で野球を始める。明徳義塾で2年春から4季連続で甲子園。50メートル5秒9、遠投110メートル。177センチ、68キロ。右投げ左打ち。