全日本大学野球連盟は16日、横浜市内で監督会を開き、17年に新設された「野球普及委員会」委員長の東大・浜田一志監督が活動報告を行った。

 昨年、同連盟に所属する380大学のうち67大学が野球教室を実施。主に5~9歳が対象で、ティーボールやストラックアウトゲームなどを行った。東大は昨年7月、明大の協力を得て野球教室を行い、日本ハム7位の宮台康平投手らも参加した。

 浜田監督は「野球は実は地頭が良くなるスポーツ」と言う。体全体、特に指を使うこと、また戦術が豊富で考える作業をすることから「思考力」も鍛えられるからだ。過去に、東大生300人に対し「5~9歳で主に何の習い事をしていたか」のアンケートを取ると、<1>水泳<2>ピアノ<3>野球と「指を使うスポーツ」が続いたという。浜田監督は「とにかく成功の秘訣(ひけつ)は大学生が楽しむこと」と裾野を広げて行くつもりだ。

 また監督会では新たに「安全推進委員会」「学業充実委員会」「総務委員会」という3つの小委員会設置が承認された。スムーズな監督会の運営と、学生たちのより良い活動に向けて進めていく。