新助っ人が実力の片りんを披露した。日本ハムのニック・マルティネス投手(27=レンジャーズ)が1月30日(日本時間31日)、米アリゾナ州スコッツデールのキャンプ地で自主トレを行い、ブルペン入りした。変化球も交えて投じた27球に、受けた鶴岡や視察した首脳陣から高評価の声が上がった。レ軍時代に同僚だったダルビッシュから日本野球の情報も収集済み。先発ローテーションの柱候補の新戦力が、その期待度を一気に上げた。
マルティネスは涼しげな表情で言った。「今日は65~70%くらいの力で投げたよ」。調整段階とはいえ、ブルペンで見せた27球は名刺代わりに十分だった。投球動作に入ると、左足を上げて踏み出すまでは上体が開かない。そこから素早く腰を回転させて右腕を鋭く振る。投手コーチの経験もある厚沢ベンチコーチは、1球目を見て「いいなぁ」とつぶやき、高橋憲投手コーチも「新外国人、いいね」と高評価した。
投球を受けた鶴岡も「まとまっているし、コントロールがいい。自滅する感じじゃない。曲がり球も抜き球もうまい」と、実力の高さを実感した。この日、直球、ツーシーム、カーブ、チェンジアップを投げたマルティネスは「シーズンが近づいたらカットボールも投げていく」と予告した。
前日29日にキャンプ地入り。一夜明けでのブルペンは、生真面目な性格がにじみ出ていた。「12月から投球のトレーニングプログラムに沿ってやっている。ブルペンは1月からで、毎週火曜日に入ることになっている。今日も火曜日だったからね」。オフの自主トレ計画を忠実に実行。複数のメジャー契約オファーが来ていたという実力は、練習姿勢からも垣間見えた。
日本で成功する自信もある。レ軍時代に同僚だったダルビッシュから日本球界の情報は何度も聞いていた。「日本は基礎的な部分、根本的な部分を追求する野球。シングルヒットやバントなどの技術を取り入れているのが特徴だと聞いた。僕も小さいときに野球を習った時はスモールベースボールを学んで育った。十分適応できると思う」。推定年俸2億円は今季新加入の助っ人4人の中で最高額。額面通りの高い期待が、さらにふくらむ1日となった。【木下大輔】
◆ニック・マルティネス 1990年8月5日、米フロリダ州マイアミ出身。フォーダム大を経て、11年ドラフト18巡目でレンジャーズ入り。14年4月5日レイズ戦に先発でメジャーデビュー。15年にシーズン自己最多7勝(7敗)を挙げている。メジャー通算88試合(先発68試合)で17勝30敗、防御率4・77。マイナーでは107試合35勝23敗。推定年俸2億円で日本ハム入り。背番号27。185センチ、90キロ。家族は妻。右投げ右打ち。



