阪神大山悠輔内野手(23)が待望の18年1号を放った。1安打完封負けが目前に迫った、8回1死のオープン戦最終57打席目。小林の144キロの直球を振り抜くと打球は中堅フェンスを越える同点弾となった。

 「今日は1本出ましたけどそれまでがひどかった。悪いときも悪いなりのバッティングができないと」

 侍ジャパンにも選ばれたが、本調子ではなかった。オープン戦打率は2割8厘。試合前は足もとにも工夫を重ねた。練習開始前に急ぎ足でベンチから出てくると、両足にゴムを巻き付けて、横歩きを繰り返す。体重移動を意識するように、1歩1歩地面をかみしめて歩いた。右足に体重を乗せて数秒間静止し、インパクトの瞬間をイメージするかのように、左足を地面につける。そんな地道な反復練習が生きた。

 金本監督は「速いストレートをとらえたからね。まずそこからですから。良かったですよ、チームにとっても、彼にとっても」と評価。大山も「打てないなら打てないなりのバッティングをしたい。凡打でもチームのプラスになる凡打を増やしていきたい」と意気込んだ。打線は4番ロサリオをはじめ、全体的に低調のまま開幕を迎える。一足早く上昇気流をつかんだ背番号3が、本番でもチームを活気づけたい。【真柴健】