20年前に始まったばかりの岐阜リーグは今年もハイレベルだ。昨秋まで24季で14度優勝の中部学院大はリーグ4連覇を狙う。

04年に就任し短期間で強豪に押し上げた原克隆監督(50)は「東北福祉大を見ていたので、なんとなく強くするイメージはありました」。現役時の東北福祉大は91年の大学選手権に優勝。関東、関西以外の大学では初の快挙で、強豪地方大学の先駆けになった。

伊藤義博監督(故人)の教え子が今、各カテゴリーで指導者になり、人材や強化策の情報共有をしている。「我々は恩恵にあずかっているだけ。僕もそうなりたい。この大学を出た指導者を増やしていきたい」。岐阜リーグが発展した源流は東北にあった。

22日、中部学院大は中京学院大に敗れ、勝ち点を落とした。広部就平内野手(2年=秀岳館)田島光祐捕手(1年=龍谷大平安)ら下級生が多く発展途上。岐阜から全国区を狙う戦いから目が離せない。【柏原誠】