ロッテ酒居知史投手が勝利を呼び込んだ。8回から3番手で登板し3者凡退。4番吉田正からの好打順を13球で料理し勝ち越しにつなげた。

吉田正には初球からフォークを3球続けた。「涌井さんもまっすぐでホームランを打たれていたので、長打は避けないと」と最後もフォークで右飛に仕留めた。

大阪ガス時代の監督竹村誠さんが4月28日に胆管がんのため亡くなった。大体大時代から目をかけてくれ、プロへの道を開いてくれた恩人だった。「自分を拾ってくれた方。監督がいなかったら今の自分はいない。上で見てくれていると思って投げたい」と誓った。

2日のオリックス戦では10回にサヨナラ打を浴び敗戦投手になった。「前回大阪でいいイメージがなかった。今回こうして悪いイメージを払拭(ふっしょく)できたのは大きい。大阪は竹村さんを含めて見てくれてる人は多いので、いいピッチングをするのが恩返しになる」。いつも以上にうれしい勝利だった。