ヤクルトは10日、小川淳司監督(62)の今季限りでの辞任を発表した。

衣笠剛球団社長兼オーナー代行(70)は「昨日(9日)、根岸オーナーに報告し、了承されました」と明かした。チームは7日の巨人戦に敗れ、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全消滅。

シーズン終盤に進退伺を立てていた小川監督は阪神戦前に「自分からは、選手には何も言っていない。やりにくい部分もあるかもしれないが、そういう世界」と淡々と話した。また、低迷の責任を取る形で退団する意向を伝えていた宮本慎也ヘッドコーチ(48)の辞任も発表された。

後任の監督人事は、高津臣吾2軍監督(50)が最有力候補に挙がっている。この日、イースタン・リーグ巨人戦の指揮をとった高津監督は「(球団側と)まだ何も話していない」とした。一方で、今季の1軍の成績について「しっかりした選手を送り込めなかったことは、申し訳ない気持ち。責任の大半があると思っている」と話した。新監督の決定について、衣笠球団社長は「現時点では、ノーコメント。シーズン終了後に、お話しします」と慎重に進める方針だ。