ヤクルト三輪正義内野手(35)が16日、今季限りでの現役引退を決意したことが分かった。近日中に球団から正式に発表される見込みだ。今季は、1軍登録のないまま終盤を迎えていた。イースタン・リーグには3月から継続して69試合に出場。打率2割7分2厘の成績を残していた。

四国アイランドリーグ・香川から07年大学生・社会人ドラフト6巡目で入団した。独立リーグ出身選手としては昨年、初めてFA権を取得した。プレー面では、犠打の職人として高い技術を誇り、後輩の手本になっていた。また、代走の切り札として活躍。守備では内野だけでなく、外野も守るユーティリティー性の高さもあった。今後は、指導者への道を希望している模様だ。ベテランながらいじられキャラとして、ベンチの雰囲気を盛り上げ続けたムードメーカーが、ユニホームを脱ぐ。

◆三輪正義(みわ・まさよし)1984年(昭59)1月23日生まれ、山口県下関市出身。下関中央工-四国IL・香川を経て07年大学生・社会人ドラフト6巡目でヤクルト入団。主に代走、守備固めの役割を担い、15年には自己最多の87試合に出場してリーグ優勝に貢献。通算418試合、62安打、0本塁打、16打点、23盗塁、打率2割3分6厘。168センチ、70キロ。右投げ左打ち。