広島大瀬良、ヤクルト戦初黒星もエルドの言葉で前へ

<広島4-6ヤクルト>◇16日◇マツダスタジアム

広島が最下位ヤクルトに痛い連敗を喫し、セ・リーグ4連覇は風前のともしびとなった。4戦連続中5日で登板した大瀬良大地投手(28)が、3本塁打を浴び6回5失点で9敗目。デビュー以来のヤクルト戦連勝も12で止まった。

18日にも優勝の可能性がなくなるが、2位でのクライマックスシリーズ(CS)進出も厳しい状況。残り4戦、最後の力を振りしぼって戦うしかない。

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アドレナリンに、指先の感覚を微妙に狂わせられたのか。大瀬良が投じた148キロの直球が、真ん中に入った。中山に捉えられ、左翼スタンドに運ばれた。6回1死一塁。この日3本目の被弾となる2ランで、4点差に広げられた。「甘くなったボールを逃してくれなかった。負けられない気持ちではいました。この状況で、普通の気持ちで(試合に)入る人はいない」。6回9安打5失点。穏やかな口調の中に、悔しさをにじませた。

チームを支えるつもりだった。4戦連続の中5日登板。自らの体に負担がかかるにもかかわらず、イニング間のキャッチボールは全力に近い力の入れ具合で投げ、本番に備えた。最速151キロをマークするなど効果はあったが、キレのあるボールを投げていただけに、思うように制球できないもどかしさが募った。

デビュー以来のヤクルト戦連勝記録も途切れた。1年目の14年から無傷の12連勝中だったが、足かけ6年、26試合目で初黒星。それでも「いずれは途切れるもの。全く何もないです」。大事な試合で勝てなかったほうが、はるかに悔しかった。緒方監督は「球の力はあったけど、もう1イニング、もう2イニング踏ん張ってくれないかなというところで、失点したのが痛かった」と話した。

それでも、前を向く。前日15日、引退式に出る元同僚のエルドレッドと再会し、大切な言葉を思い出した。『カンちゃん(エルドレッド)には『NEW DAY』という言葉を教わった。うまくいかなくても、新しい日が来るという意味です」。18日にも4連覇が消滅する状況。残り4戦で2位DeNAにも1・5差をつけられている。それでも大瀬良は、23日の中日との今季最終戦で先発する可能性がある。仲間を信じ、準備を進める。【村野森】

▽広島佐々岡投手コーチ(先発大瀬良に)「1発よね。防げるところ。疲労からの失投だと思う。(5回で継投は)あそこで代えることは僕の中にはなかった」

▽広島ヘルウェグ(3月31日以来の登板で8回2死三塁から代打バレンティンを投ゴロ)「自分の仕事ができて良かった。アドレナリンがすごく出た。大入りの中で楽しむことができた」

▽広島メヒア(7回代打で7号ソロ)「初球をつかまえられたので良かった。ストレートに絞っていた。(先発落ちに)もちろんスタメンで出たい」

その他の写真

  • 広島対ヤクルト 6回表ヤクルト1死二塁、大瀬良は中山に2点本塁打を浴び、5点目を失う(撮影・栗木一考)
  • 広島対ヤクルト ベンチで試合を見つめる大瀬良(撮影・栗木一考)