2軍調整中で去就が注目される中日松坂大輔投手(39)が、今後のレギュラーシーズンに登板しないことが有力となった。

16日、ナゴヤ球場でウエスタン・リーグ阪神戦前の練習に参加。遠投やブルペン投球は行わず、約40メートルのキャッチボールとランニングなどで終えた。8月下旬に痛めた右肘の回復について「そんなに変わりません」と語り、実戦登板の準備ははかどっていない。

中日は残り9試合で、30日阪神戦(甲子園)が最終戦。1軍昇格は2軍登板を経てからというチーム方針に照らし合わせると、18日からのウエスタン・リーグ、オリックス3連戦(ナゴヤ)で登板予定のない右腕が、1軍で再登板する可能性は極めて低い。阿波野投手コーチも「2軍からの推薦は来ていない」と認めた。

松坂は加藤球団代表に現役続行の意思を伝え、その中でも「中日でやるのがベスト」と希望し、年俸の大幅ダウンを受け入れる姿勢も示した。球団は来季契約は白紙を強調している。

プロ21年目の今季は春季キャンプの右肩炎症で出遅れた。7月16日阪神戦で今季初先発し5回2失点にまとめたが、同27日DeNA戦でプロ最短1/3回8失点と炎上して2軍に降格した。「松坂世代」と呼ばれる80年度生まれでは、阪神藤川が現役最多のNPB通算237セーブ、ソフトバンク和田が651日ぶりの勝利を挙げて活躍する一方、ヤクルト館山、広島永川が今季限りでの引退を表明している。