ソフトバンクがまさかの3連敗で、首位西武に2ゲーム差と離された。西武のマジックは6に。

9日ぶりの本拠地ヤフオクドームで「一戦必勝」を誓った工藤監督だったが、高橋礼が同点の6回につかまっての敗戦だった。

無死一、二塁からバントシフトで一塁手内川が2球連続で猛チャージをかけた。だが、藤田がバスターで内川の目の前で強烈なゴロを放ち、右翼線へ決勝打となる適時打。工藤監督は「あそこで勝負をかけないといけないと決断し、シフトを敷きました」と、平石監督に裏をかかれ悔しがった。さらにスクイズなどでこの回3点を奪われた。高橋礼は「勝負どころでボールが甘くなってしまうのは、自分の弱い部分だと思う。大事な試合を壊してしまい、申し訳ない」と肩を落とした。

楽天にリードを許した6回以降打線は沈黙。9回にようやく内川が安打を放っただけ。万全な状態ではないとはいえ、4点差の8回で中村晃、柳田をベンチに下げた打線では反撃できなかった。

19日オリックス戦はエース千賀に託す。工藤監督は「みんな一生懸命やっての結果。いい試合ができるように頑張ります」と前を向いた。まだあきらめる数字ではない。【石橋隆雄】