試合終了から1時間以上が経っても、甲子園には長蛇の列が出来ていた。

お目当ては、試合で活躍した選手がデザインされた「イチオシ缶バッチ」。この日は決勝打を放ち、お立ち台にも立った鳥谷敬内野手(38)のデザインだった。一塁側の5号門付近から始まった列は伸びに伸び、最長でバックスクリーンも越えた左翼席側の18号門まで続いたという。

グッズ担当者は「異例中の異例です。近本選手がセ・リーグの新人最多安打記録を更新した時の列も超えました。あまりにも長い列が出来て終電もあるので、後日ネットで販売することになりました」と驚きながら説明した。

本来なら販売は当日の試合後のみだが、異例の長蛇の列が出来たことを受けて、9月25日の午前10時から午後11時59分まで公式オンラインショップで販売することが決定した。同様にオンラインショップで販売したのは、鳥谷が2000本安打を達成した17年9月8日以来のことだという。

鳥谷は今季限りでの退団を表明。改めて絶大な人気ぶりを感じさせた。