広島小園海斗内野手(19)が26日、マツダスタジアムでの全体練習に参加し、全体練習終了後に前日25日の50分を上回る1時間の居残り特打を行った。

東出打撃コーチ付きっきりでティー打撃を繰り返した。キャンプさながらのスイング量にも歯を食いしばり、汗を飛ばしながらバットを振った。「しっかり下を使って打とうと意識した。打撃は課題なので、打撃で結果を残さないと評価されない。守備も走塁でもそうですが、打撃はまだ全然ダメ。そこを意識して練習していきたい」。レギュラーシーズン1試合を残し、その先にはCS出場の可能性も高いが、19歳は来年以降につなげるためにバットを振っている。

27日は、待ちわびた“ライバル”と1軍の舞台で再会する。中日は同期根尾の1軍初合流が見込まれる。昨夏甲子園を沸かせた2人は、ともにドラフトで競合の末にともにセ・リーグの球団に入団。2軍では4月2日にプロ初対戦した。3打数無安打2三振1失策の根尾に対し、4打数1安打だった。初1軍となるライバルに対し、すでに1軍で57試合40安打を記録する“先輩”として負けられない。

「(根尾とは)ずっと1軍でやろうと言っていた。高校の時からショートのライバルだと思っている」。

ただ、チームは自力でのCS出場がかかる一戦だけに「自分の持てる力を発揮して、1つでもチームに貢献できるプレーをしたい」と表情を引き締める。根尾に成長の跡を示し、4年連続CS進出を目指す。【前原淳】