日本ハム栗山英樹監督は会見前に昼食をともにした際、小笠原ヘッドコーチ兼打撃コーチに「お帰りなさい」と笑顔で出迎えた。3年連続V逸からの巻き返しへ、球団と話を進める中で「一番必要なものを、まずはチームに戻してもらいたい、と。快く、帰ってきてくれました」と古巣復帰を決断してくれた同コーチに感謝した。

率直な思いを、ぶつけていた。「ガッツには、チームが勝つために『小笠原道大が必要なんだ』と言ったよ」。どんな状況でも自分の信念を貫いて、着実に前へ進める強さを持つ選手が現状打破には必須だ。

「タフで心も体も強くて、最後は結果も数字も残せちゃう。ああいう万能な人間を作るのは大変だけど、それが必要なんだと、ガッツにはお願いしている。そういう選手をガッツに作ってもらった方が一番早い」。

抜本的に、一からチームを立て直すために、日本ハムへ帰ってきてもらった。「バットを振り切れるとか。そういう根本をしっかりしないと、何も前に進まない。全員が、もう1回やらないといけない時に来ている」。中日で4年間、2軍監督として難役を務めてきたことも心強い。「すごく信頼もしているし、全てを任せて好きなようにやってくれ、と。変えてくれると思う」。新たな参謀に寄せる期待は大きい。