天理大が3季ぶり19回目のリーグ優勝を飾った。

初回にいきなり2点を奪われる展開も、すぐさま形勢逆転した。その裏に敵失などで2死満塁とすると、藤原忠理監督(54)も「神がかってます。彼の前にはランナーがたまったりする」と頼る存在、6番大石航輝外野手(3年=大阪桐蔭)が右越えに逆転満塁弾を放つなど、この回に5点を奪い試合をひっくり返した。

大石は13日の1回戦で延長10回に勝ち越し2ランを放っており、2日がかりの2打席連続弾。今季5本目で、1シーズン5発はリーグ記録更新のおまけ付きだが、「え? そうなんですか。気にしてませんでした」と無欲でチームを救った。続く2回に2点を返されて1点差とされたが、7回1死満塁から代打・馬場雄一(2年=育英)の適時打で加点し、優勝をたぐり寄せた。

藤原監督は「故障者がいながら、打線が上向きだったのが大きかった。関西地区代表決定戦(26日開幕・南港中央)はしっかりしがみついて戦いたい」。明治神宮野球大会(11月15日開幕・神宮)出場へ、意欲を燃やした。

<阪神大学野球秋季リーグ表彰選手(初などは受賞回数)>

▼最優秀選手 大石航輝(天理大3年)初

▼最優秀投手 守屋泰輔(関西国際大4年)初

▼首位打者 山尾拓摩(天理大2年)初

▼敢闘賞 出雲亮冴(大体大4年)初、安達陸(大産大4年)初

▼特別賞 平野晴也(関西国際大4年)初、大石航輝(天理大3年)初

▼ベストナイン ◇投手 守屋泰輔(関西国際大4年)初◇捕手 石原貴規(天理大4年)3◇一塁手 谷村大地(大産大4年)初◇二塁手 久後健太(天理大2年)初◇三塁手 木森陽太(関西国際大2年)初◇遊撃手 平野晴也(関西国際大4年)4◇外野手 大石航輝(天理大3年)初、山本侑度(甲南大3年)2、山尾拓摩(天理大2年)初◇指名打者 該当者なし