巨人杉内俊哉ファーム投手コーチが、日本シリーズ好投のカギに「強い真っすぐ」を挙げた。ダイエー(現ソフトバンク)時代の03年阪神との日本シリーズ。先発で2勝し、MVPを獲得した。当時を振り返りながら「コースを狙いすぎて四球はね。真ん中近辺でもファウルになるような真っすぐがあれば、四球の数も減る」と説明。ストライク先行で計15回を無四球で好投に結び付けた経験から、球の強さの重要性を説いた。

余計な四球を防げば、先制点の阻止にもつながる。「短期決戦では点数を1点でも取られたら、『次の投手へ』となる。長いイニングを投げるには無駄な四球をさけ、先に点を与えないのが絶対条件」と断言。その上で「シーズン中のように長い回でなく、1人1人の積み重ねが大事」と力を込めた。「大胆に攻めるところは大胆に攻めて、繊細になるところは繊細に、と使い分けてほしいね」と期待を込めた。【久保賢吾】