巨人岡本和真内野手が反攻への希望の光をともした。0-0で迎えた7回2死一塁、無安打投球だったソフトバンク高橋礼から左中間へチーム初安打を放ち、ノーヒットノーランを阻止。6点を追う9回1死満塁にも守護神・森のカットボールに「こすったんですけど」と振り返りながら、中堅への大飛球で2者を生還させた。初戦は4打数無安打と沈黙したが、一夜で修正した。

試合前には、チームのムードも高めた。円陣で声だし役を務め「『能あるタカは爪を隠す』って言いますよね。昨日、爪を全部見せました。怖いものは、もう何もありません。思い切っていくぞ!」と岡本流の話術でチームを鼓舞。言葉通りのマルチ安打で打線を引っ張った。

22日からは本拠地東京ドームに戦いの舞台を移し、仕切り直す。CSファイナルステージの阪神戦では打率5割3分3厘、3本塁打、7打点と大暴れ。リーグ最年少でMVPを獲得した。今季、同球場で対戦した交流戦では和田からアーチ。「次は勝てるように。東京ドームに帰るんで、やり返したいです」と雪辱を誓った。【久保賢吾】