“出世順位”からチームの顔になる! 西武ドラフト3位のBC武蔵・松岡洸希投手(19)が22日、埼玉・熊谷の球団事務所で指名あいさつを受けた。

高3から本格的に投手を始め、今年4月のサイド転向で開花した伸び盛りの最速149キロ右腕。「最終的には1軍で活躍して、チームの顔になっていきたいです」と強い決意を示した。

西武の3位には秋山、浅村(現楽天)、源田、外崎、金子侑ら現役の主力に加え、松井2軍監督、西口投手コーチら過去にも名選手がズラリ。文字通り「チームの顔」を担ってきた。それを聞いた松岡は「西武の3位は華のある順位。それに恥じないように頑張っていきたい」と引き締めた。

「武蔵の林昌勇」の異名を持つ成長株だ。桶川西(埼玉)時代は三塁手で3年春から投手兼任。プロ志望届を提出したが指名はなく、地元の独立リーグへ。入団後すぐにコーチらの勧めでサイドに転向。元ヤクルトで128セーブを挙げた林昌勇の投球フォームを参考に練習を積むと、高校時代143キロだった最速が149キロにアップ。瞬く間に素材が開花した。「尊敬するのは林昌勇さんですが、コピーじゃだめ。いつか追いついて、追い抜くことが大事」と意気込む。

地元出身の大器に、同じ右横手で活躍した編成グループ潮崎ディレクターも「サイドスローの本格派。1回の視察で『これでいこう!』と決めました。一目ぼれですね」と絶賛した。伸びしろ十分の19歳。「花の3位」から中心選手に成り上がる。【鈴木正章】

◆松岡洸希(まつおか・こうき)2000年(平12)8月31日、埼玉県桶川市生まれ。桶川西では三塁手兼投手。甲子園出場はなし。今年BCリーグ武蔵に入団し、サイドスローに転向。今季は32試合に投げて0勝2敗、防御率3・58。最速149キロで持ち球はカーブ、スライダー、カットボール、フォーク、ツーシーム。180センチ、83キロ。右投げ右打ち。

◆西武の主なドラフト3位選手 現所属選手では秋山、金子侑、外崎、野田、源田らがドラフト3位で入団。昨年、西武からFA移籍した浅村も3位指名だった。過去には92年豊田、93年松井、94年西口、98年星野、00年帆足らが主力として活躍。西鉄最後のドラフトで入団した72年真弓も走攻守そろった選手で有名。