山口俊が今オフ米挑戦!ポスティング移籍なら巨人初

巨人山口俊投手(32)が、今オフにポスティングシステムによる大リーグ移籍を目指すことが17日、分かった。今季は最多勝、勝率1位、最多奪三振でリーグ3冠に輝き、先発の柱として5年ぶりのリーグ優勝に導いた。7年ぶりの日本一は逃したがチームへの貢献度は高く、球団は容認する可能性が高い。同制度を利用しての大リーグ移籍が実現すれば、巨人では球団史上初となる。

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山口がメジャー挑戦に踏み切る。シーズン後に参戦しているプレミア12では侍ジャパンのエース格として、外国人打者と対峙(たいじ)した。今大会3戦目の先発マウンドとなった決勝は宿敵韓国戦。大役を託されるも2本塁打を浴び、1回3失点で無念の降板となり「見ての通りの結果。これが今の実力ですし、また来季に向けてやっていくだけ」。逆転勝ちでの世界一も、不完全燃焼で大会を終えた。

日の丸のエースナンバーを背負った山口は、巨人でも開幕からローテーションの柱としてフル稼働した。最多勝(15勝)勝率1位(7割8分9厘)最多奪三振(188個)で投手部門3冠に輝いた。クライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ、日本シリーズでともに開幕投手を託され、腰痛で離脱を繰り返した菅野を欠いた投手陣をけん引。巨人移籍後3年目。自己最高の成績で5年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

夢への挑戦と巨人への恩義や感謝で悩みに悩んだ。来季で33歳の年齢、選手寿命を考えればメジャー挑戦は今オフがラストチャンスと言える。DeNA時代にもポスティングシステムによるメジャー移籍を目指したことがあったが、16年オフに国内FAで巨人入りを決断。当初は3年総額7億円規模の契約だったが、17年7月の暴行トラブルにより1億円超の罰金、減俸処分を受けた。この際に契約の年数や内容の見直しなどが行われ、18年オフに2年契約を更新していた。

球団側も山口の意向を認識しており、慎重に協議を続けてきた。近年の日本球界は、主力選手のメジャー挑戦がより身近になってきた。巨人としては当然、欠かせない戦力として慰留に全力を尽くすことは大前提だが、今季の貢献度などを加味し、移籍を容認する可能性もある。98年12月にポスティングシステムが発効して以来、巨人が同システムによる大リーグ移籍を認めた前例はなく、実現すれば初の事例になる。

◆山口俊(やまぐち・しゅん)1987年(昭62)7月11日、大分県中津市生まれ。柳ケ浦では1年夏、3年春に甲子園出場。05年高校生ドラフト1巡目で横浜(現DeNA)入団。06年6月29日の巨人戦で初登板初勝利。09年に救援に転向し、12年に史上最年少で通算100セーブを達成。14年途中から先発に再転向。16年オフにFAで巨人へ移籍。18年7月27日中日戦でノーヒットノーランを達成。今季は15勝4敗、188奪三振の成績を残し、最多勝利、勝率1位、最多奪三振のタイトルを獲得した。19年プレミア12日本代表。187センチ、98キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億3000万円。

◆ポスティングシステム プロ野球選手が海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。申請期間は11月1日~12月5日。MLB事務局が契約可能選手を全30球団に通知後、譲渡金支払い意思のある球団と30日間交渉できる。日本球団への譲渡金の額は、選手が結んだ契約総額に応じて決まる。今オフは筒香嘉智外野手(DeNA)菊池涼介内野手(広島)が、このシステムで移籍を目指している。これまで巨人とソフトバンクは1度も認めていない。

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  • 巨人山口俊(2019年7月5日撮影)