巨人が、史上初めてポスティングシステムを利用しての大リーグ移籍を容認した。今季最多勝、勝率1位、最多奪三振の投手3冠に輝いた山口俊投手(32)が18日、都内で原辰徳監督(61)今村司社長(59)とともに会見を行い、同システムで大リーグ移籍を目指すことを表明した。

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山口は、夢の実現へ第1歩を踏み出した。「日本シリーズ終了後に監督とあらためて話をさせていただき、すごい熱い言葉をいただきましたし、本当に最後の最後まで心揺らぐことはありました。ただ、この先の野球人生、年齢を考えても、やっぱり夢、挑戦という思いが勝りました」と決断の経緯を語った。

大リーグへの夢を抱くきっかけは、とんねるず石橋貴明が出演した映画「メジャーリーグ2」だった。「ちょっとふざけてると思うかもしれませんけど、こういう世界もあるんだなというところからリアルに見始めたというのが事実」と影響を受けた。今後はDeNA筒香やカブス・ダルビッシュらが所属する米大手代理人事務所ワッサーマンと契約して交渉を進めていく見通し。

球団初のポスティングシステムによる大リーグ移籍については「生半可な気持ちではいけないと思いますし、しっかりアメリカで結果を残すことが、僕なりの読売ジャイアンツへの恩返しになると思います」と引き締めた。