巨人岡本和真内野手が宮崎秋季キャンプを打ち上げ、“MVP級”の存在感でチームをけん引した。坂本勇ら主力が不参加で、元木ヘッドコーチから野手キャプテンに指名された。「まだまだやらないといけない年齢なんで」と練習量と意識の高さで若手を刺激。同ヘッドから「バットもよく振ってたし、守備も一生懸命やってね。それを若手がどう感じるか」と評価された。

体を追い込む中で新たな感覚を身に付けた。特打でバットを振り込み、最長1時間20分の特守などで体は常に筋肉痛。「疲れた中での打ち方であったり、体の使い方がいろいろ分かった」。これからのオフはジャイアンツ球場を中心に単身トレの予定。「こういうことをやった方がいいなというのが再確認できたのが収穫」と充実感を漂わせた。

グラウンド外でも、キャプテンシーを発揮した。休養日の15日、高橋とともに19歳の誕生日だった山下航の誕生日会を開催。後輩の望みをかなえ、焼き鳥で祝福した。この日は、手締めの前にマイクを託され「僕たち若手が活躍することで、チームは強くなると思うので、12、1月は個々の鍛錬になりますが、気持ちを入れて頑張っていきましょう」と力を込めた。【久保賢吾】