巨人阿部慎之助2軍監督が“2軍改革”に乗り出す。24日、CS日テレ・ジータスの「徳光和夫の週刊ジャイアンツ」内で放送されるスペシャルトークショー(12月16日午後8時から)の公開収録に出演。軽快なトークで盛り上げた。次代の1軍監督筆頭候補として秋季練習から指導を開始し「期待できる若手はいない。それぐらいレベルが低いと(選手に)分かってほしい」と言い切った。

今月中旬にドミニカ共和国、プエルトリコの中南米を視察。現地トライアウトで「21歳の子が帰りに『ボールがないから2つほしい』と言ってきたから、あげたらうれしそうに帰っていったことが印象的だった」と明かした。環境が整っている2軍選手に「考えて動く、動いてから考えることをやらせたい」と自発的な行動を求める。

来年2月のキャンプは2、3軍は「横一線でスタートするつもり。新しいキャンプの形も発案していかないといけない」と効率的な練習法も模索する。実戦も可能な限り増やして7試合前後を予定。ただ、2軍戦での結果至上主義は否定した。「2軍で抑えているから1軍で抑えられるわけじゃない。2軍で打たれても1軍で抑えちゃうかもしれない。課題を与えて、どれだけできたかを評価の対象にしたい」と培った眼力を駆使する。【為田聡史】